硫黄島(日本の方)

後ろに座ったじいばあカップルのおばあちゃまが『かずくん』と言っていたのがとても気になりました。



実際、重い内容だし投降した捕虜が殺されてしまう場面や『万歳』を叫びながら自決していく場面があって何度も見たいと思うものではないな、が正直な感想。

でも、そんな事が一世代、二世代くらい前の日本で実際に遭ったことで、いまだに世界のどこかで起きている現実を実感しなくてはいけないと思いました。

私は小さいころからおじいちゃんに戦争の話を聞いていたし、私の二人のおばあちゃんはどちらも最初の旦那さんを戦争で失って戦争未亡人で後妻になって、最初の旦那さんの子供を病気で亡くして、それから両親を産んでいて。

戦争があったから失われた命と戦争があったから産まれた命がある。
そんな矛盾を小さいころから考えてました。
でも、きっとどこかで私は産まれて、きっとオタやってると思うけど。
フィクションであるけど、西郷さんの子供が元気に生きていてくれればいいなぁと最後思ってました。

最近、憲法改正教育基本法改正等で話題になっている『愛国心
自分が生まれた場所、住んでいる場所に誇りと愛情を持つことは大切だし、それを持たないと生きていく上でいろんな弊害(大気汚染とかの環境問題・ゴミ問題に無関心になったり)があると思うけど、人殺しに行って『万歳』叫ぶようなものに成りうるのだったらいらないと思う。

本来、誰かに強要されるものじゃないし、強要するから歪みがでてくるんじゃないのかな?
硫黄島で言うと憲兵さんに吠えた犬を射殺しようという発想だったり、日の丸を掲げない事は理由がなんであれ非国民だとか。
(それに、家庭の鍋まで徴収しないといけないほどのご時世、自国民脅かすために無駄玉使うなよ)

昨今の殺伐とした報道を聞くと、規制を布いて形を整えないといけない程、人の愛情は薄らいでいるのかな?と心配になることも確か。

でも、国って永遠じゃないんだよね。
ソ連だって崩壊したし、ドイツだって形が変わった。
アフリカだっていつの間にか知んない国があるし。
お題目として掲げるものならいらない。
今あるその場所に愛情と誇りを持てる国であれば、自然発生するものだと思う。
そのために、出来る事を探そう。
生きよう。
この国を守るために戦ってくれた人たちのためにも。